スイスのジュネーブ軍縮会議で高校生平和大使による演説が今年は見送られる見通しとなったことを受け毎年、平和大使を派遣している被爆地の長崎では、大使経験者や被爆者らから﹁残念﹂﹁意見の違いを尊重して﹂などの声が上がった。 長崎市では19日、今年の高校生平和大使22人のうち、長崎から派遣される3人の出発式があった。彼らは演説を想定し、英語力を鍛えてこの日を迎えた。 引率する元教師の平野伸人さん︵70︶=同市=は、取材に対し﹁正式に見送りを伝えられたわけではないので何とも言えない﹂と絶句。その上で﹁政府が反対している核兵器禁止条約を平和大使が﹃推進すべきだ﹄と主張してしまうことを、外務省側が恐れたのではないか﹂と推測した。議事内容次第では直前の変更もあるといい﹁演説ができることを期待している﹂。 出発式に参加した被爆者の井原東洋一さん︵81︶=同市=は﹁条約への言及を懸念しての対応ならば、政府と市
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