小野寺五典防衛相は10日、米軍基地のあるグアムが攻撃された場合、集団的自衛権を行使できる﹁存立危機事態﹂にあたりうる、との考えを示した。米朝間の緊張が高まる中、一般論としつつも、自衛隊の参戦の可能性を示唆したのは異例で、専門家からは﹁拡大解釈﹂との懸念の声もあがる。 小野寺氏は同日の衆院安全保障委員会の閉会中審査で、民進党の後藤祐一氏の質問に対する答弁で、グアムへの攻撃に絡み、﹁日本の安全保障にとって米側の抑止力、打撃力が欠如するということは、日本の存立の危機にあたる可能性がないとも言えない﹂と指摘。また、﹁わが国に対する存立危機事態になって︵武力行使の︶新3要件に合致することになれば、対応できる﹂と答えた。 グアムはアジア太平洋地域の米軍の戦略的要衝。小野寺氏は9日、グアムのアンダーセン空軍基地について﹁日米でさまざまな対応を取るとき、特に北朝鮮有事のときに抑止力の重要な役目を持っている
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