ついに船出した新生日本代表。日本サッカー協会が岡田武史監督の後任として発表したのはイタリア人のアルベルト・ザッケローニだった。交渉が異例ともいえるほど長期化したこと、そしてクーマンからファンバステンに到るまで様々な名前が浮かんだことなども含めて、この人事はいまだに様々な憶測と波紋を呼んでいる。 日本とは対照的に、新体制へきわめてスムーズに移行したのが韓国代表である。韓国サッカー協会は、W杯南ア大会が終了したわずか10日後には後任人事を決定。しかも外国人指導者ではなく、2期連続の韓国人監督となる趙広来︵チョ・グァンレ/写真︶を起用した。 このような日韓の差はどこから生まれているのか。韓国の代表的なスポーツ紙﹁スポーツ・ソウル﹂でサッカー担当記者を務める李之碩︵イ・ジーソク︶氏に、韓国における代表監督選びの内幕、そして韓国側から見た日本サッカー界の姿について尋ねてみた。◇ ◇