今並んでいる﹃現代思想﹄2008年11月号は、テーマは﹁<数>の思考﹂、要するに整数論の特集なのだ。﹁現代思想﹂という雑誌の性格上、かなり冒険的な特集だと思う。ぼくは、企画段階でちょっとアイデアを出し、あとは数論専門家の黒川信重さんの聴き手を務めた。 現代思想2008年11月号 特集=︿数﹀の思考 出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/10/27メディア: ムック購入: 21人 クリック: 130回この商品を含むブログ (8件) を見る 黒川先生のゼータ関数とリーマン予想に関するお話も非常にエクサイティングなもので、数学ファンは必読だと思うが、ぼくがお勧めの論考は、伴克馬さんの﹃ガロア理論の世界観﹄と吉田輝義さんの﹃類体論と現代数学﹄。どちらも、若手の俊才である。彼らの論考の面白さは、数学の知識そのものを啓蒙している、というより、﹁数学のフィロソフィー﹂を語っているところにある。多
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