前回のゲストブログ Part 1 に続き今回は Part 2 をお届けします。今、日本のソフトウェア開発において注目されており、先日書籍も出版された「チケット駆動開発」について紹介するシリーズの後編です。Part 2 はもう一人の著者である akipii 様から寄稿頂きました。 akipii / XPJUG Kansai (eXtreme Programming Japan User Group at Kansai) 概要 チケット駆動開発 (TiDD) とは、JIRA や Redmine などのチケット管理から生まれたプロジェクト管理の技法の一つです。「ソフトウェア開発に現れる全ての作業や課題はチケットに起票してから開発する」という原則 (Ticket First) を守り、チケットを中心に開発する手法です。 従来の Excel によるガントチャートでの進捗管理よりも、頻繁な作業の変更
「チケットの粒度」と「チケットの完了条件」は、TiDD初心者から必ず聞かれる質問だ。 チケット駆動開発を実践している人なら、周囲からいつもこの質問に対して受け答えしていないだろうか? 【参考】 第4回勉強会 - shinagawa.redmine 第4回shinagawa.redmine勉強会 : ATND チケット駆動開発のアンチパターンの事例: プログラマの思索 チケット駆動開発を上手に運用するためのポイント: プログラマの思索 プロジェクトマネージャが抱えるプロジェクト管理の問題: プログラマの思索 【公開】RedmineのFAQとアンチパターン集 #Rxtstudy: プログラマの思索 【1】「チケットの粒度」は、チケットの作り方に悩んでいる人に多い。 チケットが大きすぎると、進捗状況を把握しにくいし開発のリズムも出ない。 現場リーダーがWBSからチケットへ作業を登録する時、1~2
倉貫さんがチケット駆動開発を上手に運用するためのポイントを公開されていたのでメモ。 実際の経験に裏打ちされているだけあって、とても参考になる。 【元ネタ】 チケット駆動開発で Pivotal Tracker を上手に使うための4つのポイント - Social Change! 高速で無駄のないソフトウェア開発を実現するための7つのポイント - Social Change! 【1】役割分担 (引用開始) Pivotal Trackerを使う役割はざっくり分けると2つです。一つは、開発のためのチケットを登録して、開発されたチケットを「Accept」して終わらせる役割と、もう一つは登録されたチケットを開発していく役割です。前者をプロダクトオーナー、後者をプログラマと呼んでいます。 (引用終了) 倉貫さんの指摘では、顧客がプロダクトーナーの役割を持つので、経営戦略から仕様を決定できるストラテジスト、
このたび、障害管理ツールJIRAなどで有名なアトラシアン様のブログにゲスト記事を投稿させていただきました。この記事は書籍「チケット駆動開発 」の共著者である小川さんの記事とあわせて翻訳され、海外でも紹介される予定です。 私の記事では、外国の方に「なぜ日本ではチケット駆動開発が注目されるのか?」という背景を説明しました。多くの方に読んでいただきたいので、このブログでも掲載しておきます。 なぜ日本ではチケット駆動開発が注目されるのか? Makoto Sakai / SRA(Software Research Associates,Inc.) 近年、日本では書籍が 発売されるなど「チケット駆動開発」が注目を集めています。「チケット駆動開発」が注目されているのは、短期間に大規模開発が行われる日本独特のソフト ウェア開発の事情によるものです。しかしその利用方法を見ていると、チケット駆動開発によって、
ソフトウェア開発のタスクはどのように管理するのが効率的なのか。ソフトウェアという目に見えないものを作るためにはタスクの見える化は進捗状況を図る重要な指標になります。ソフトウェア開発で発生するタスクを、バグ管理システム(BTS)や課題管理システム(ITS)を活用することで、タスクの状態とワークフローを管理しようというのがチケット駆動開発です。 チケット駆動開発については、以前に記事を書いたので、そちらを参考にしてください。 チケット駆動開発のススメ〜No ticket! No commit チケット駆動開発をうまく実践するためにはツールが不可欠です。不具合管理や障害管理で使うツールを応用して活用することも出来ますが、最近は専用のツールも出て来ています。ソニックガーデンでは、Pivotal Trackerというツールを使っています。Pivotal Trackerでは「ストーリー」と表記していま
チケット駆動開発の適用範囲について考えたことをメモ。 【元ネタ】 チケット駆動開発の適用範囲: プログラマの思索 Twitter / @akipii: チケット駆動開発にはいくつかのパターンがある。タスクカードのように扱うタスク駆動が一番やりやすい。システム運用保守やコールセンターはインシデント駆動。システム提案や要件定義なら課題駆動。 Twitter / @akipii: チケット駆動開発では僕は課題駆動が一番難しいかもと最近思う。SEは顧客から本質的な問題を見つけるために課題を何度もぶつけて探す。設計書は課題の回答をパッチのように更新して出来上がる。ソースと同じだ Twitter / @akipii: チケット駆動開発はバグ管理からアジャイル開発へ発展した手法だ。チケット駆動開発をうまく運用できてないチームはバグ管理の基本から見直した方がいい。BTSの一つ一つの機能には今までの世界中の
No Ticket, No Commitの効果について考えたことをメモ。 【元ネタ】 チケット駆動開発 … ITpro Challenge のライトニングトーク (4) - まちゅダイアリー(2007-09-07) 明日からできる!バージョン管理システムへのコミット粒度を最適化するトレーニング方法 - 刺身☆ブーメランのはてなダイアリー Twitter / @yusuke_kokubo:RedmineのリポジトリをウォッチしてるとJPLのコミットの粒度の適切さに感心する。Redmineの使い方はredmine.orgに学ぶことが多い。(それにくらべてBacklogsプラグインは…ゴニョゴニョ) Twitter / @yusuke_kokubo: @akipii コミットの粒度とコミットメッセージあたりですね。 まちゅさんのスライドにもあるように、チケット駆動開発の最も基本的な運用ルールは「
チケット駆動開発を運用してみて、悪いWF型開発のアンチパターンを頻繁に見かける。 考えたことをメモ。 【1】WF型開発がうまくいっているプロジェクトは、手戻り作業をできるだけ減らすように、前工程の品質チェックに力を入れる。 過去の経験値が生きる場合、いわゆるフロントローディングのやり方は有効に作用する。 しかし、僕はWF型の開発スタイルで上手くいった経験はあまりない。 ソフトウェア開発では、技術革新のスピードが早いため、過去の経験値が有効に作用せず、試行錯誤する回数がとても多い。 WF型開発が前提とする手戻り作業を減らす手法は、あまりにも綺麗過ぎる。 試行錯誤やリスクをあまりにも恐れている気がする。 Redmine・Trac・Mantisでチケット駆動開発をやってみると、リリースに至るまでの作業はいつも初めての問題にぶつかって試行錯誤して、どのイテレーションでも同じようにはならない。 チケ
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