以下の﹁ニッポン・ニート列伝﹂という文章は、2008年4月に出た﹃m9(エムキュー)﹄創刊号に掲載された原稿の原型です。編集部の要望やスペースの都合で書き替えてますが、﹃m9﹄はまだアマゾンでも買えるみたいなので、物好きな方は読み比べてみていただければ。 この論考で私が云いたかったのは、昔は酷いニート犯罪がたくさんありましたよというようなことではまったくなく、最後のほうに記している﹁ニートは武士の魂を受け継ぐ正当な後継者﹂という部分です。 ほんとはこの続きとして、﹃葉隠﹄入門>なんてのを書きたかったのですが、﹃m9﹄も廃刊となって、私も﹃戦前の少年犯罪﹄の続編がなかなか完成しないのでそれどころではなくなってしまいました。 いまこんなものを引っ張り出してきたのは、昨今はベーシック・インカムについての論議がさかんで、日本人の労働観みたいな話もよく出てくるので、益することもあるかと思ったも