第145回芥川賞は、﹁該当作なし﹂の結果だった。14日夜、東京・築地の﹁新喜楽﹂では、選考委員会の山田詠美さんが会見し、選考経過について説明した。詳細は次の通り。 ﹁残念ながら受賞作なしとなりました。何度も討論したんですがこういう結果になってしまいました。最初の投票に関しては、一番点が低かったのが水原涼くんの﹃甘露﹄で、これはほとんどどなたの点数もいただけず、最初に落ちました。その次が本谷有希子さん︵﹁ぬるい毒﹂︶で、そのときに点数が低かったので、議論の余地がないということで落ちました。石田千︵せん︶さん︵﹁あめりかむら﹂︶も点数が低かったので、何人かの選考委員がいいところを見つけ出してくださいましたが、それも落ちました。最後に残ったのが戌井昭人︵あきと︶くん︵﹁ぴんぞろ﹂︶、円城塔︵とう︶くん︵﹁これはペンです﹂︶、あと山崎ナオコーラさん︵﹁ニキの屈辱﹂︶でした。いろいろ興味深い意見もた