10年間泥のように働いて花が咲きましたのぶくまのコメントにこういうのがありました。 経営層がプログラムの品質を度が越えたほどに軽視する理由の 一つが説明されてます。目から鱗です。意外とみんな知らないようなので、「SI業界の経営層の考えが古い理由」をきちんと説明したいと思います。 汎用機あるいはオフコンの時代は、COBOLやRPGなど(他にもありますが私が経験したものをあげています)の言語が使われていました。 昔の言語は、誰が書いても同じようなコードになると思われていました。もっというと、コピペしてちょっと書き換えるという開発スタイルが多かったのです。もちろん現場によって開発スタイルは違うと思いますが、コピペが横行してたんじゃないかなぁ。 コピペでの開発なら、そりゃ誰が書いても同じようなコードになるよね。 再利用性、保守性より「最初にとりあえず動かすこと」が重要視された。コピペでちょろっと変
昨日のエントリの続きっぽい話です。 おそらく、SIerさんの内作フレームワークで、プロジェクトがハッピーになったケースってとても少ないと思います。私の経験と、見聞きした範囲で言わせてもらえば1件もありません(!)。 それでなぜ上手くいかないかと言えば、以前のエントリでもふれましたが、その内作フレームワークがそのまま適用できるケースがまずないからです。なので、カスタマイズなんてのが発生します。そのカスタマイズは内作フレームワークの開発者数人に託され、それを用いて開発を行っている(下請けさんなどの)数十人が待たされたりするのです。こんなの上手くいきっこない! 特に日本の受託ソフトウェア開発の特徴を見てみると、とにかく「自分仕様」が多い。アメリカではパッケージソフトを用いたり、オーサリングツールレベルまで昇華した超高級フレームワークで定型的に作ってしまうパターンが多いらしいですが、日本ではその割
ユーザー企業のみなさんは、システム開発プロジェクトを進める際、ITベンダーに次のような依頼をしたことはないだろうか。 経営判断でシステムの稼働日は決まっている。だが、肝心の要件は固まっていない。「何としても納期を守ってくれ。要件定義と並行して、仕様が固まっている部分から、開発作業に着手してくれないか」。 すでに開発が済んだ部分について、利用部門から大きな仕様変更の依頼が来た。「予算はもう増やせない。申し訳ないが、最初に契約した金額のままで修正してくれないか。次の案件も御社に発注するから」。 新システムの予算を何とか確保した。あとはこの予算でシステムを開発してもらうだけ。「ハードウエア込み、要件定義から運用設計まで、すべて一括で契約してほしい」――。 頻繁とは言わないまでも、システム開発を進めるうえでは“よくある話”だ。問題があると分かっていても、経営層や他部門からの要請で、こうした依頼を
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