脈々と引き継がれた伝統を変えることは、なかなか難しいことだ。 今年、ある変革を行った指導者が高校サッカーにいた。国見高校サッカー部を率いる木藤健太監督だ。 言わずもがな、国見が高校サッカー界に残してきた実績は改めて説明する必要もないだろう。選手権優勝6回︵戦後最多タイ︶、インターハイ優勝5回を誇り、これまで多くのJリーガー、日本代表選手を輩出してきた。 そんな名門・国見のイメージの象徴の1つといえば﹁坊主頭﹂だろう。黄と青の縦縞を背負った選手たちの姿は、その強さも相まって威圧さえも感じさせてきた。しかし、同校OBでもある木藤監督は就任3年目にして、1967年の創部から続いてきたこの﹁伝統﹂を廃止した。さらに2年前から禁止してきた携帯電話の使用も認めたのだ。理由はこうだ。 ﹁全国大会からも長く遠ざかっている状態であるにも関わらず、伝統ばかりを守っているような気がして、﹃強豪﹄という変なプライ
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