考え方と犯罪に関するigrepのブックマーク (4)
-
こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。ネット上の迷探偵たちの華麗なる推理によると、私の正体はイジメに詳しい社会学者なのだそうです。だとしたら、やっぱり小山田圭吾さんのイジメ引責辞任の件について、私見を述べることを期待されてるんでしょうか。わかりました、述べましょう。でも、私の意見が気に食わなかったとしても、その社会学者に文句つけるのはやめてくださいね。 すでに議論百出なので、いまさら後出しで私が何をいっても、さほど目新しい意見にはならないと思います。ネットでさまざまな人の意見を読んでみたところ、私の考えに一番近いのはカズレーザーさんでした。 カズレーザーさんの発言を簡単にまとめると、小山田さんは自分が関与したイジメについて過去に謝罪や反省をした様子がまったくない。だから蒸し返されて批判されても自業自得ではないか。 私は小山田さんとほぼ同年代です。彼の若き日の音楽活動もリアルタイムで知って
-
死者8人・重軽症者約600人を出したオウム真理教の松本サリン事件から今年で25年。事件の被害者で、妻をサリンの後遺症で亡くした河野義行さん︵69︶は、オウムへの恨みや憎しみはないと公言してきた。教団元幹部への死刑が執行された際には﹁残念﹂﹁悲しい﹂とも語っていた。なぜ許すのか、許せるのか、を聞いた。 ――事件のとき﹁松本市の会社員︵44︶﹂と報道された河野さんがもうすぐ古希なのですね。 ﹁世の中から自分の足跡を消す作業を始めています。住所は知人にもあまり教えていません﹂ ――事件を知らない人も増えています。あの夜、妻の澄子︵すみこ︶さんが口から泡を吹き、全身をけいれんさせているのを自宅で見たのですね。記憶は今も鮮明なのですか。 ﹁ええ。彼女の苦しそうな顔を、リアルに覚えています﹂ ――サリンは猛毒の神経ガスです。自身も被害に遭いましたね。 ﹁死を意識しました。視力に異常が出て部屋が暗くなり
-
こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 あんまり同じ話ばかり続けても飽きるので、今回で地域の絆と犯罪の件についてはひと区切りとします。 私がくびを長~くして待ちわびているのに、いまだに、地域の絆が薄れると犯罪が増えるという仮説を立証した人がひとりも現れません。 地域の絆で犯罪を防ごう、と旗を振ってる人は何万、何十万人もいるのに、ですよ。自分たちがぶち上げた仮説をだれひとりとして立証できないくせに、私が実例をあげて矛盾を指摘すると、ヘリクツで反論してくるんだから、ずっちいなあ。 ﹁割れ窓理論の活動によってニューヨークの犯罪は激減した﹂って話も都市伝説だったことが、アメリカの社会学者によってすでに暴かれてます。さて、どうやって地域の絆と犯罪の関連性を立証するつもりなのでしょうか。 立証するには、まずは、地域の絆という見えないものの強弱を数値化するところからはじめなければいけません。どうやって
-
こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。 寝屋川の中学生殺人事件の容疑者逮捕を受けて、月曜以降、デタラメなコメントがテレビからあふれ出すと思うので、先制攻撃をしておきます。 さっそく、金曜夜の報道ステーションでやらかしてました。コメンテーターの藻谷さんは、かなりまともな人です。殺人事件の件数はずっと減少していて、いまはもっとも少ない時代だという事実をきちんと指摘してたところまでは、よし。 ただ、そのあと続けて、地域の絆が薄れているのではないか、犯罪を防ぐために、われわれはもっと地域の絆を大切にすべきだ、みたいなことをいうんです。 決定的に矛盾したことをいってるのに、ご自分で気づいてないのですね。むかしに比べて地域の絆が弱くなった。と同時に、犯罪はむかしより減っている。だとしたら、絆が弱まるほど犯罪は減るという結論になってしまいます。 報道関係者のみなさん、立ち読みでもけっこうです。私の﹃﹁
-
1