宋文洲と日経ビジネスに関するimount69のブックマーク (10)
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 宋文洲です。いつもご愛読いただき心から感謝をしております。 年始の挨拶の時も申し上げた通り、このコラムの趣旨は日本の方とは異なる視点を提供することで、様々な立場から議論し、それぞれの意見の偏りを修正して、問題の本質に迫ろうとするものです。ですから、僕の書いた記事に対して、建設的な反論や批判がなされるのは、最初から期待していることです。 前回の﹁日本は本当に﹃環境先進国﹄なのでしょうか﹂でもたくさんの意見をいただき感謝しています。しかし、この記事に限ったことではありませんが、寄せられたコメントの中には﹁中国人による日本批判だ﹂﹁反日だ﹂﹁中国に帰ったら﹂といった言葉が交じっています。 読者の9割近くが﹁とても参考になった﹂﹁まあ参考になった﹂と
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン8年間も続くゼロあるいはゼロに近い超低金利が続いたという事態は、他に例を見ないでしょう。 ﹁超低金利は、景気に好影響を与えるのだ﹂という信仰にも似たものが、こうした“異常”事態をもたらしたはずです。﹁公共投資は景気を刺激する﹂という信仰も根強いものがありましたが、景気が拡大し続けているのに国や地方の借入金の額が膨張してしまった状況に﹁何事も盲信はいけない﹂と思っている人もいるはずです。 超低金利は本当に景気を刺激したのか ﹁ゼロ金利は景気を刺激する﹂と言いますが、﹁刺激﹂になるのは条件があります。一時的な措置なら刺激と言えますが、長期間に及ぶと、最初は刺激になっても、次第に刺激に感じなくなるはずです。辛さに弱い人が辛いモノを食べさせられると、
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 柳澤伯夫厚生労働大臣が女性を﹁子供を産む機械﹂とする発言が波紋を呼んでいます。少子化対策の総責任者の発想というものは、いかに人の心を無視した機械的なものかをあらわにしたと思います。そして言葉こそきちんとしていますが、人口減を女性のせいにするおじさんがいまだにいることも明らかにしました。 以前もこのコラムで申し上げましたが、人口の増減は一人ひとりの市民が体をもって投票した結果です。自然に生まれてくる一人ひとりが幸せになる社会作りが本質であり、女性の社会地位の向上、男性のサービス残業などの具体論に取り組むべきです。 子供を生まないのは女性の責任か 知人の奥さんは2人目のお子さんが欲しくても、旦那さんはなかなか協力してくれません。困った彼女は姑に﹁
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1996年11月の四川省の寒村。若い未婚の男性農夫が草むらに捨てられた女の子の赤ちゃんに気づきました。赤ちゃんを育てるのは、貧乏な彼にとって重い負担。そう考える彼は何回も赤ちゃんを抱き上げては下ろし、立ち去ってはまた戻りました。最後、彼は命が尽きそうな赤ちゃんに呟きました。 ﹁私と同じ、貧しい食事を食べてもいいかい﹂と。 独身のまま1児の父親になった農夫は、粉ミルクを買うお金もないため、赤ちゃんはお粥で大きく育てられました。病気がちな体は心配の種でしたが、聡明で近所からとてもかわいがられたのは、お父さんの救いでした。 女の子は5歳になると、自ら進んで家事を手伝うようになりました。洗濯、炊飯、草刈りと、小さな体を一生懸命に動かして、お父さんを手伝いました。ほかの子と違ってお母さんがいない少女は、お父さんと2人で家をきり盛りしました。 突然押し寄せた不幸 小学校に入ってからも、少女はお父さんを
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 読者の皆様、新年、おめでとうございます! ところで、なぜ年が変わるだけでめでたいと言うのでしょうか。それは昔、新年から年齢を1つ増やす習慣があったからです。過去1年間を無事に過ごし、寿命を延ばすことができたことへの、祝福が込められているからです。 長寿社会とは、素晴らしい社会です。誇りに思うべきです。長生きは悠久の昔から、人間が最大にして最後の願い事として追い求めてきたものだからです。 ﹁中国統一﹂という前人未踏の偉業を達成した始皇帝が、死ぬまで希求したのは長生きでした。以前の記事﹁誰でも恐れるもの、誰にも必要なもの﹂で紹介しましたが、始皇帝は長寿の薬を求めるために、徐福という人を東海の国、日本に派遣しました。そんな薬は見つからないと考える徐
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 今日は日本のワークスタイルについて、考えたいと思います。 僕はもともと研究者を目指して日本の大学院に留学しました。大学院を修了後、中国に帰国するつもりでしたが、日本でビジネスの世界に足を踏み入れることになりました。1992年のことです。3カ月ほどのサラリーマン経験をした後、起業しました。 起業した大きな理由の1つは、最初の職場で体験した金太郎飴的なワークスタイル、中でも最も納得できないのは残業の多さでした。残業は勤勉の象徴のように受け止められていて、残業しない人は仕事に熱心ではないかのように感じられました。これは何も僕が勤めた先だけに限った話ではなく、当時は他の企業も同じような状況が多かったのだと思います。 それから時代が変わり、日本にも多様
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ﹁愛情を込めて作った料理は、おいしい﹂ この言葉は、食べる人が作る人への感謝の言葉であって、愛情を込めた料理が本当においしいとは限りません。これは園芸職人が﹁精魂込めて花を育てれば、必ず綺麗になる﹂とはまず言わないのと同じです。腕の立つ園芸職人は、花をどのようにして育てれば綺麗になるのかを、理論と経験から熟知しているものです。 聡明な読者の方にあえて言うまでもありませんが、料理にしても園芸にしても愛情は必要なものですが、それさえあれば済むような十分なものではありません。むしろ愛情に酔いしれて、冷静な状況判断ができなくなる危険性さえあります。特に教育の場合の愛情は、注意が必要です。 教育熱心の親御さんというのは、古今東西います。教育に無関心な親
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創業した最初の数年間で、僕の一番の悩みの種は、資金でもなく、信用でもありませんでした。実は一番悩んだのは社員の退職でした。人数が少ない中小企業では、1人でも辞めると仕事が完全にストップしてしまう危険が常につきまといます。 創業間もない頃は、自信のない僕の周りに自信のない社員が集まっていたのです。社員が1人でも辞めるとその動揺が社内に伝わり、その余波を沈めるには多くの心労と時間がかかりました。社員の誰かに真剣な顔で﹁社長、ちょっと相談したいことがあります﹂と声をかけられると、﹁﹃辞めたい﹄と言わないで﹂と祈ったものでした。 はかない願いもむなしく、社員はよく辞めていきました。今となって考えてみれば仕方のないことだったと納得できるのですが、当時は本当に辛かったことでした。 警察官になった青年 ある年、非常に気に入ったタイプの営業社員が入社してくれました。就職先はマスコミと警察を志望していたその
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気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ヒットした映画の続編は、だいたいがっかりするものが多いものです。前回のコラム(いじめが自殺につながる日本の﹁空気﹂)が好評だったからといって続編を書くものではないと思いますが、日経ビジネスオンラインの編集部からの要望もあって、皆さんともう少しいじめと自殺の議論を広げたいと思います。 コメントも読ませていただきました。200件を超えたコメントはどれも素晴らしいコラムだと思いました。ご自分の辛い体験談や人間愛を込めた感想に思わず涙を我慢できなくなった時もありました。 逃げて成功した友人の話 僕のコラムを知った友人が僕に教えました。﹁実は昔、自分が会社を辞めたきっかけは社内のいじめだった﹂と。彼は30代の時に勤めた大企業を辞め、転職して起業のきっか
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知人の中小企業の社長が﹁元気が出るシステム﹂を発明し、話題を呼んでいます。社員の奥さん方から﹁旦那の給料が上がったらその半分を必ずお小遣いにする﹂という誓約書をもらいます。くれないと旦那さんの昇給をなしにするというのです。 奥さんにお小遣いを増やしてもらうために知恵を使う。お父さんによっては、お小遣いを増やすために費やすエネルギーは、上司に給料を増やしてもらうより多いかもしれません。結構お小遣いを巡って条件闘争を“楽しんでいる”お父さんも多いとは思います。しかし、これはお父さんを家に帰ってもサラリーマンから離れられなくしているのかもしれません。 お小遣いの制度は、いったいいつからできたのでしょうか。江戸や明治の時も旦那さんが奥さんからお小遣いをもらっていたのでしょうか。研究していない僕には分かりませんが、﹁主人﹂と呼ばれている旦那様が毎月立場の弱い奥さんにお小遣いをもらう姿は想像できません
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