能登半島地震は、路面の陥没や倒木、土砂崩れで道路が寸断されて多くの地区が孤立状態となり、救援物資の輸送が困難を極めた。こうした中、国内の大規模災害としては初めて、発生から間もないタイミングでドローンによる物資運搬が実現したが、現地に入ったドローン操縦士は、思ってもみなかった﹁壁﹂をいくつも感じた。ドローンという新たな救援手段を今後の災害に生かすために必要な備えとは――。 道路が寸断され、孤立状態となった石川県輪島市の西保地区。NHK連続テレビ小説﹁まれ﹂のロケ地となった大沢漁港にほど近い西保公民館に地震発生から10日後、約1・5メートル幅のドローンが医薬品を降ろし、再び空に飛び立った。操縦士の青木孝人さん︵45︶は﹁何とか間に合った﹂と胸をなで下ろしたが、﹁もっと早く飛べたはず﹂と課題も感じた。 青木さんは過疎地を中心にドローンの物流実験を行うネクストデリバリー︵山梨県小菅村︶の取締役。加
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