インターネットでおなじみの﹁ロングテール﹂は、数学的にいうと、ベキ法則、y=x-kに従うものである。この分布は一般の社会にも多く、たとえば英語に出てくる単語の数は、theを左上の頂点とし、ほとんど使われない単語を裾野とするロングテールになる。また所得の分布も、少数の金持ちと大多数の貧乏人︵ロングテール︶にわかれるという事実は、19世紀にパレートが発見し、ベキ分布は﹁パレート分布﹂とも呼ばれる。 バラバシは、これを﹁スケールフリー・ネットワーク﹂と名づけ、なぜこういう分布が出現するかをグラフ理論を使って明らかにした。それは簡単にいうと、ネットワークが成長するとき、リンクの多い﹁ハブ﹂ほど多くの新しいリンクが張られる﹁優先的選択﹂によって拡大するためだ。したがってウェブも、インターネット︵ルータの接続︶も、mixiもスケールフリー・ネットワークになる。また、当ブログでも前に紹介した﹁スモール