マスタリングLinuxシェルスクリプト 第2版 ―Linuxコマンド、bashスクリプト、シェルプログラミング実践入門 作者:Mokhtar Ebrahim,Andrew MallettオライリージャパンAmazon 令和最新版のシェルスクリプトの入門書とリファレンスがセットになった1冊。手元に置いておくと安心感ありますよね。 令和最新版なので、冒頭からデバッグしたいならVisual Studio Code がオススメ、と出てきます。 コンテナ使おうと思ったらシェルスクリプトの読み書きの出番がどんどん増えていって、コンテナに一番必要なスキルはシェルスクリプトのスキルでは?と思っている今日この頃です(違います)が、そのくらいの用途に必要な要素は全部盛り込んであり、シェルスクリプトの文法と実践的な使い方に加えて、一緒に利用されることの多いgrep、awk、sedといったコマンドの解説も併せて載
シェルスクリプトでlsをパイプでつなぐのはなぜ悪いのか ~ ShellCheck: SC2010, SC2011, SC2012 とファイル名改行問題ShellScriptUNIXshellシェル芸POSIX はじめに シェルスクリプトで ls コマンドの出力結果(ファイル名一覧)をパイプで他のコマンドに渡して処理するのは推奨されません。ls コマンドを使ったコードを ShellCheck で検査するとおそらく問題があると警告が表示されるでしょう。ls を使うなという指摘自体には賛成なのですが SC2010、SC2011、SC2012 に書いてある理由については正しい説明がされていないと思っています。この記事ではなぜ ls の出力結果を他のコマンドにパイプで渡すのが悪いのか、ls を使わずに実現するにはどうしたら良いのかを解説したいと思います。一つ補足をしておくと、この問題は CLI コマ
Bash は言わずと知れた歴史あるコマンド言語です。テキストにコマンドの羅列を記述するだけで、手軽にシェルスクリプトとして実行することができます。 シェルスクリプトの実体はシェルコマンドの羅列に過ぎませんが、手続き型プログラミング言語にあるような制御構文も備えています。変数や条件分岐、ループ、関数などです。これらを使えばシェルスクリプトでプログラミングも可能です。 もちろん、現代の一般的なプログラミング言語と比べると機能は限られます。他の言語には見られないシェルスクリプト特有の癖や記法も数多くあり、最近の言語に慣れている人ほど、つまずくポイントが多いです。 しかし、シェルスクリプトだからこその良さもあります。Bash は現在でも多くの OS で標準シェルとして採用されており、普段使っているシェルコマンドを書くだけで動かせる手軽さは何者にも代えがたいです。一度身につけておくと長く使えるお得な
株式会社ラクーンホールディングスのエンジニア/デザイナーから技術情報をはじめ、世の中のためになることや社内のことなどを発信してます。 bashインフラLinuxプロセス置換ファイルディスクリプタシェルスクリプト こんにちは、羽山です。 今回は意外と知らないかもしれないbashの「プロセス置換」という機能を紹介します。 UNIXでは「1つのプログラムは1つの機能にとどめ、フィルタとして動作できるようにせよ」という設計思想があります。 その言葉の通り、大抵のコマンドはパイプでつないでフィルタのように動作可能ですが、必ずしも理想的に設計されていない、もしくは仕様上できないコマンドもあります。 例えば、よく使う diff コマンドがこれにあたります。 指定するファイル名を - とすれば片方は標準入力から読み込めますが、もう片方はどうしても引数で指定しなければいけません。 コマンドの実行結果を直接比
Bashでスクリプトを書く際によく自分が使っている小技や関数などです。 またBashでは他のプログラミング言語以上に$や:などの記号の使い方が独特でググラビリティが低いので、基本文法などもチートシートとしてまとめておきます。 基本文法 変数と配列 制御構文 while for-in if - elif - else if文のone-liner 文字列比較 文字列が等しい (=) 文字列が等しくない (!=) 空文字、文字列長が0 (-z) 空文字でない、文字列長が0でない (-n) 数値比較 数値が等しい (-eq) 数値が等しくない (-ne) 数値がより小さい (-lt) 数値がより大きい (-gt) ファイルの判定 存在する (-e) ファイルである (-f) ディレクトリである (-d) シンボリックリンクである (-L) 関数 便利なスニペット 実行スクリプトがあるディレクトリを
microとは何か 最近注目を集めてるような気がするスクリーンエディタ、つまり文字ベースのターミナル(端末エミュレータ)で動作するテキストエディタです。そのようなエディタとしてはviやEmacs、近年ではnanoが知られてます。 microはそのようなテキストエディタの中でも最後発で、目下のところ活溌に開発されてるところです。この記事ではREADME.mdからいい感じに抜萃しつつ紹介します。 microはviやEmacsのような独特な操作体系ではなく、GUIのテキストエディタに近い操作性(キーバインド)を持ちます。SSHなど端末経由でのテキスト編集の必要に迫られたときに、新たな操作体系を覚え直す手間を最小限にしながら作業に取り掛かることができます。 2016年10月20日 追記 #端末(ターミナル)の設定を追加しました。特に、Shift+[←↓↑→]での範囲選択が機能しない場合に参考にして
「シェルスクリプトって冪等性ないじゃないですか」 そんなことをよく耳にします。しかし、if文を入れるだけで簡単に冪等性を担保したシェルスクリプトを書くことができます。 今回は、私が使う条件式を紹介します。基本的な形式なものなので、組み合わせると幅が広がりますよっ! ファイル/フォルダ関係 ファイルの存在確認 -e 'ファイル名'で「ファイル名」が存在しているかチェックします。 if [ -e 'ファイル名' ]; then # ファイル/フォルダが存在していれば、ファイル/フォルダを削除するなど rm ファイル名 fi
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