サンドバッグのように扱われた被害者は肋骨(ろっこつ)を約30カ所も折られる苦痛の中で生涯を終えた-。アパートの隣人男性=当時(63)=に対する傷害致死罪や6件の暴行罪などに問われた元ボクシング練習生、楠本大樹被告(34)の裁判員裁判で大阪地裁堺支部は6月、常習的な暴行を認定して懲役12年(求刑懲役14年)を言い渡した。2人が知り合ったのは死のわずか1カ月半前。難癖ともいえる理由による金銭の要求と、「凶器」の拳による暴行が死ぬまで繰り返された。 「暖房を思いっきりつけていた」。最終的に被害男性を死に至らしめた暴行は、ささいないらだちが発端だった。令和4年11月20日、「せんでもいいことをして挑発的。イライラした」という被告は、男性の部屋で暴行。男性は腹を抱えて痛がっていたが、「救急車を呼ぶと、警察に通報されるかもしれない」との理由で放置した。翌日、男性は遺体となって見つかった。 被告は法廷で
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