元日の夜、東京・足立区西新井の静かな住宅街で、救急車の赤い警光灯が不穏に瞬いていた。狭い路地の奥に佇む古びた一軒家から搬送されたのは、生後間もない女の子の赤ちゃん。その体重は、約1350グラムしかなかった。 ◆◆◆ ﹁子供が動かなくなりました――﹂1月1日、自ら119番通報した池田知美︵31︶は、翌2日、保護責任者遺棄致死容疑で、警視庁西新井署に逮捕された。 ﹁救急隊が駆けつけた時、嬰児はすでに心肺停止の状態だった。池田は昨年12月28日の朝7時頃、自宅の浴室で嬰児を産んだとされるが、病院に連れて行くこともなく、自宅2階のベッドに放置していた。父親については﹃以前の交際相手ではないか﹄と話している﹂︵捜査関係者︶ 逮捕後、池田は容疑を認め、こう供述したという。 ﹁病院に連れて行くお金がなかった。周囲に相談できる人もいなかった﹂ 池田は医療ケアが不可欠な低体重のわが子を置き去りにし、アルバ
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