きのうアップした図を少し説明すると、製鉄法は﹁直接製鉄法﹂と﹁間接製鉄法﹂に分けることができる。 直接製鉄法と間接製鉄法 技術的な境界線 直接製鉄法︵たたら製鉄、インド・中東、日本︶ タタラを含む直接製鉄法では、取り出したケラ︵鉧︶やズク︵銑︶をいったん冷やし、目利きと手作業︵割り作業︶で分別してから鍛冶でトンテンカン︵鍛造、たんぞう︶する。ケラから採れる最上級のグレードの鉄が玉鋼︵たまはがね︶と云われる。 ︵タタラ操業で、最初に炉の外に流れ出てくるものがズク。最後にタタラ炉の中で固まったものがケラ︶ 鉧︵ケラ︶には玉鋼を含む複数グレードが混ざっている。割って分別。司馬遼太郎記念館 トンテンカンと叩くことで、鉄に含まれる炭素や不純物が﹁絞り出され﹂て、目的とする道具に合った硬さや鋭さ、逆に柔らかさなどの物性を持たせると同時に、加工成型も進めることになる。ただし、すべての工程で相当の熟練が必
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