2020年以前はどこも盛況だった漫画喫茶業界。しかしコロナ禍以降は勢力図が変わってしまった。 大型店やチェーン店は個室タイプのブースを多数設置し、気楽に休めるホテルのような仕様にして生き残りをかけている。一方で、小型店や個人営業の店舗は厳しい戦いを強いられることとなった。 三軒茶屋に唯一残る漫画喫茶﹁ガリレオ﹂ 数年前、世田谷区・三軒茶屋駅周辺にはネットカフェや漫画喫茶が3店舗あったが、今は﹁まんがの図書館ガリレオ﹂︵以下、ガリレオ︶1店舗のみが残る状況だ。 三軒茶屋のシンボル、キャロットタワーの向かい・世田谷通り沿いのビル2階にあるガリレオは、約40000冊の漫画が並ぶ、地域に愛される漫画喫茶だ。1998年の開店以来、個室なしのフルオープンスタイルで営業している。店名のとおり、図書館の閲覧室のような開放感のある空間で漫画に向き合える。店内での会話は禁止だが、コワーキングスペースとしても利