山口大学が実施した一般入試の国語の設問で、受験票を見れば答えがわかってしまうものがあり、同大は26日、この設問について受験生全員を正解扱いにすることを決めた。 同大によると試験は25日にあり、人文学部全員と教育学部、国際総合科学部の一部計475人が受験した。設問は、﹁ケイタイ電話﹂のカタカナ部分を漢字になおすというものだったが、受験票裏の注意事項に﹁携帯電話﹂の表記があったという。 翌26日朝、採点者が気づいて発覚した。同大は﹁受験票を裏返すのは不正行為ではなく、漢字力をはかれないという点で不十分な設問だった﹂として、受験生全員を正解︵3点加点︶とした。 同大の担当者は﹁今後作問するときには、実施環境や持ち込む書類についても考える﹂と話している。︵寺尾佳恵︶