小説に関するkamanobeのブックマーク (7)
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感覚的だし、論理的。カルチャーマガジンの編集者としてクリエイターにインタビューしてそう感じることがよくあった。 例えば小説家・海猫沢めろんさんに小説の創作法を教わったときそんな感覚を得た。﹃リズと青い鳥﹄について山田尚子監督のお話を聞いたときも。﹃リズ﹄の劇伴音楽の牛尾憲輔さんのインタビューでも。﹃クロノ・トリガー﹄などの作曲家・光田康典さんのときもそうだった。 皆さん、作品の本質を捉えるのにまっすぐで、感覚を大事にしながらも論理的だった。 感覚とロジックは相反するものではない……のかもしれない。ただ自分の経験では、自分の直感でモノをつくってうまくいっても再現性がないことが多かった。良い作品をつくる人は、なぜその表現にしたのかきちんと説明できる。そのことに素直に驚き、敬意を抱いた。 なぜ自分がこんなにも作品によって感動するのか、感情が揺さぶられるのか、その仕組みが知りたい。 万人に同じアプ
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小学生だったころ、アルファベットが26文字であることを知って驚愕した。その時の気持ちを今の体を借りて言えば、﹁なんてコスパがいいのだろう﹂。目の前にあった未記入の漢字練習帳をうらめしく見つめた。日本語に所属する文字たちは、複雑で、多様だ。しかし、言うまでもなく、私たちはそれらを日常として受け入れている。そんな当たり前で異様な文字が様々な時代や場所で生成し、発展する様子を12編の短編として描いたのが、円城塔氏の最新小説集﹃文字渦﹄︵新潮社︶だ。 円城塔氏は2007年、﹃Self-Reference ENGINE﹄︵早川書房︶でデビュー。2012年には﹁道化師の蝶﹂で第146回芥川賞を受賞した。また、英訳された﹃Self-Reference ENGINE﹄で2014年にフィリップ ・K・ ディック賞特別賞を受賞するなど、国内外で高い支持を得ている。 最新作﹃文字渦﹄では、表題作﹁文字渦﹂にて、
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2009年1月23日、イギリスの新聞、ガーディアンが必読小説1000冊︵"1000 novels everyone must read: the definitive list"︶を発表した。これはガーディアンの批評家チームと外部の専門家が独自に選んだリストで、長編小説のみに限定し、長編詩や短編集や回想録などは含まれていない。また、リストは小説の内容ごとに﹁Comedy﹂﹁Crime﹂﹁Family and self﹂﹁Love﹂﹁Science fiction and fantasy﹂﹁State of the nation﹂﹁War and travel﹂のカテゴリーに分けられており、﹁Science fiction and fantasy﹂の中に﹃銀河ヒッチハイク・ガイド﹄も入っている。 ︿Comedy﹀ Lucky Jim, Kingsley Amis ﹃ラッキー・ジム﹄ キングズ
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文書要約と情報抽出 だいぶ前に特徴抽出と TF-IDF について説明し、また scikit-learn で TF-IDF を計算してみました。 文書の要約を作成するためには次の3つの作業が必要となります。 1. 文章の内容を理解する 2. 中心的な話題を特定する 3. 簡潔にまとめる 現在の言語処理の技術では文書の内容を完全に理解したり、高品質の要約文書を作成するということは困難です。しかし要約ではなく、特徴となる語彙を抜き出して抄録を作成するということであれば、それほどではありません。抄録とは重要な情報を伝えている語句を文書から抜き出して並べたものです。 一般的には、文書中における語句の登場頻度から、その文書内での語句の重要性を計算する方法が選択されます。今回は過去の記事を参考にしながら、青空文庫にある小説作品をダウンロードして、その小説の特徴となる語彙を抽出してみます。 素材を用意
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星新一のショートショート全編を分析し、エッセイなどに書かれたアイデア発想法を参考にして、人工知能におもしろいショートショートを創作させることを目指すプロジェクトです。 公立はこだて未来大学の松原仁教授を中心にしたプロジェクトチームで、2012年9月にスタート。鋭意活動中です。 2012.09.06 父が亡くなって15年。星作品をベースにした人工知能の研究がはじまることになりました。父の頭脳を保存し活性化する試みとも言え、まさにSFの世界です。 天国の父は、作家としては少し複雑な気持ちで、科学者としては名誉な想いで、そしてSFファンとしては好奇心でわくわくしながら、今回のプロジェクトを見守っているのではないでしょうか。 人工知能によって、父の作品と同程度の、またはそれ以上の作品ができる日が来たら、そのとき、うれしいのか、悲しいのか、こわいのか、想像がつきません。 最後にできたものを読んでみた
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