パターナリズムに関するkamezoのブックマーク (2)
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新型コロナウイルスの感染拡大の中で、まさに本書のタイトルとなっている﹁公衆衛生の倫理学﹂が問われました。外出禁止やマスクの着用強制は正当化できるのか? 感染対策のためにどこまでプライバシーを把握・公開していいのか? など、さまざまな問題が浮上しました。 そういった意味で本書はまさにホットなトピックを扱っているわけですが、本書の特徴は、この問題に対して、思想系の本だと必ずとり上げるであろうフーコーの﹁生権力﹂の概念を使わずに︵最後に使わなかった理由も書いてある︶、経済学、政治哲学よりの立場からアプローチしている点です。 そのため、何か大きなキーワードを持ち出すのではなく、個別の問題について具体的に検討しながらそこに潜む倫理的な問題を取り出すという形で議論が展開しています。 そして、その議論の過程が明解でわかりやすいのが本書の良い点になります。 ﹁これが答えだ!﹂的な話はありませんが、問題点が
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出典: ウィキペディア 日本でも感染者数が増えていく中で、再度緊急事態宣言が出るのかどうか、気になっている方もいると思います。ここでは、緊急事態宣言を出すということがpublic health︵公衆衛生︶的に許容されるのか?という視点で考えてみます。 この記事ではパターナリズムと nanny state︵ナニー・ステイト、お節介︶という言葉を挙げて書かれていますが、公衆衛生の受益者である市民、国民への接し方に関しては、結構よく議論されます。 ▼ナニー・ステイトとは 出典: ウィキペディア この記事が書かれた2016年時点で話題になっていた公衆衛生政策が︵飲料の︶ソーダに関してです。 黑ちゃん、ソーダ飲みますか? 黑川友哉 ソーダは、小学校の時にお母さんに﹁コーラは骨が溶けるから飲んじゃ駄目﹂と言われてあまり飲まないようにしていたんですが、大学生になって結構飲み始めてすっごく太ったので、今
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