80年代から秋葉原に通いはじめ、ジャンク屋のアルバイト、アイドル、電波ソング、声優、プロデューサーと多彩な経歴を持ち、秋葉原にまつわるカルチャーのど真ん中にいた桃井さんに、秋葉原の30年間の変化はどう見えているのだろうか。(全3回の1回目/#2、#3を読む) 小学5年生で訪れた秋葉原で「ここは天国か!」 ――今日は桃井さんの目から見た秋葉原の街を語っていただければと思います。著書の『アキハバLOVE』によると、小学生の頃から秋葉原に出入りされていたとか。きっかけは何だったのでしょうか? 桃井はるこさん(以下、桃井) 小学5年生くらいのときに、家族で家電を買いに行ったのがきっかけですね。そのときに石丸電気レコード館を見つけたんです。当時はまだネット通販なんて便利なものは無く、地元に大きめなレコード屋さんはあったものの、そこに置いていないレコードも多かったんですよ。お店に頼んで取り寄せてもらう
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