上伊那郡辰野町小横川の電気工事業、倉沢久人さん︵65︶は、自宅の敷地内に設けた﹁バラ園﹂に手づくりの鉄道模型を走らせている。バラを荒らすモグラを撃退できないか考えた対策という。倉沢さんは﹁模型の震動のためか警笛に驚いたのか、モグラは出なくなった﹂と、とりあえずの成果を喜んでいる。 昨年春、妻恵美子さん︵58︶が広さ約100平方メートルのバラ園を造成。今年3月には2倍に広げた。昨年からモグラの被害は出ており、土を掘り返され、枯れた株もある。相談を受けた倉沢さんは﹁電車でも走らせてみよう﹂と、今年4月下旬に模型を作り始めた。 金属製の車体や車輪は手作り。太陽光で発電した電気で、自動車部品のモーターを回す仕組み。バラ園の一角に太陽光発電パネルを設置し、バッテリーに蓄電している。 購入した鋼材で敷設したレールは約20メートルある。40センチ間隔で溝を刻んであり、模型が通過すると﹁カタン、コト