【バンコク=深沢淳一】タイ、カンボジア両軍は5日朝、カンボジア北部のヒンズー教寺院「プレアビヒア」遺跡近くで再び交戦し、タイ軍によるとタイ軍兵1人が死亡した。 カンボジア軍側は、カンボジア軍兵2人と民間人1人が死亡したとしている。両軍幹部は事態収拾を図るために協議し、戦闘を停止することでひとまず合意した。 5日の戦闘は早朝に短時間行われ、カンボジア側は、タイ軍の攻撃で同遺跡も大きな損傷を受けたとしている。さらに、タイ軍兵の死者は23人と主張したが、タイ側はこの情報を否定している。 交戦は4日午後、同遺跡周辺の国境未画定地域で始まり、両軍それぞれの発表では、タイ側は農民男性1人、カンボジア側はカンボジア軍兵1人と民間人の計2人が死亡した。両国外相は同日、カンボジアで会談し、遺跡周辺での武力衝突を回避することで合意した。戦闘はその直後に発生し、互いに相手が先に発砲したと非難しており、両国の関係