――﹁うつ﹂にまつわる誤解 その︵1︶ ﹁8人に1人がうつ﹂の時代 今年4月に新聞等でも報道されましたが、ファイザー株式会社が12歳以上対象の調査を行なった結果、8人に1人、つまり12%もの人が﹁うつ病﹂か﹁うつ状態﹂にあると考えられるという報告がありました。この数字が示していることは、もはや﹁うつ﹂というものが対岸の火事ではなく、どんな人にとっても避けて通れない身近な問題になってきているということです。 そこで本連載は、毎回﹁うつ﹂について巷︵ちまた︶にあふれている様々な誤解に1つずつ焦点を当て、それを元にして、従来ありがちだった説明にとどまらず、﹁痒いところに手が届くような﹂斬新な﹁うつ﹂の見方やアプローチを、わかりやすくお伝えしていきたいと思っています。 ﹁心が弱い﹂ってホント? ――﹁心の弱い奴が、﹃うつ﹄になるんだ﹂。 ――﹁﹃病は気から﹄なんだから、強い精神力があれば