BBCワールドで、いま"Why Democracy?"という、世界の民主主義の現在についての連続ドキュメンタリーを放映している。今日、その日本篇として、想田和弘﹃選挙﹄︵短縮版︶が放映された。これはすでに各国の映画祭などで好評を博しているらしい同名映画の短縮版らしいが、たいへん面白かった。 言語はすべて日本語で、英語字幕が入る。川崎市議会選挙に自民党から出馬する40歳の候補・山内和彦の選挙活動をその私生活にまで入り込んで切り取ったもので、たしかにいまの日本の一側面をあぶり出すことに成功していると思った。 毎日毎日、白手袋で、握手握手、連呼の連続。妻のことは妻ではなく﹁家内﹂と呼ぶように指導され、妻はそれに疑問をもちながらも流されていく。いかにも、なドブ板選挙の模様が映し出され、事務所開きの日には神主がやってきておはらいをする。人に会うたびにバッタのようにお辞儀お辞儀の連続。﹁家内﹂は英語で