政府は8日、自民党の麻生太郎元首相を来年1月のブラジル大統領就任式に特使として派遣する方針を固めた。野党議員の特使は異例で、政権運営が行き詰まっている菅政権は首相経験者の外交手腕に期待を寄せるが、政府・民主党の外交のパイプが細い証左ともいえる。同党内では「なぜ政権交代前に厳しく追及してきた自民党になりふり構わず秋波を送るのか」(中堅)との不満も出ている。 麻生氏は来年1月1日に首都ブラジリアで行われるルセフ新大統領の就任式に出席し、菅直人首相の祝意を伝達する。与党議員の派遣も検討されたが、超党派の日伯国会議員連盟会長を務めるなどブラジルとの関係が深い麻生氏に前原誠司外相が打診した。 首相は8日には森喜朗元首相と会談し、硫黄島(東京都小笠原村)で戦死した旧日本兵の遺骨収集について「超党派で努力しなければならない」と協力を要請。14日予定の硫黄島視察は首相と民主、自民両党などの議員が参加する極
前首相、麻生太郎衆院議員=福岡8区=の新春の集いが11日、飯塚市のホテルであった。麻生氏は総選挙(昨年8月)の支援に感謝した上で「政権が交代すれば混乱は避けて通れないが、混乱の度が過ぎている」と鳩山政権を批判した。 飯塚市、嘉麻市、桂川町の支援者らが集まり、2回に分けて開かれた。麻生氏は民主党の経済対策について「非常時にやれる対応は限られる。必要以上の不安を与えている」と指摘。安全保障問題には「肝心要の日米関係の具合が悪く、考えられない事態が起きつつつある」と述べた。 また、鳩山由紀夫首相が母親から資金提供を受けていた問題にも言及。「(1年に)1億8000万円というとピンとこないが、1日50万円の『子ども手当て』はでかい。政権を取ると『知らなかった』『秘書がやった』と。立場が違うとそんなに変わるのか」と語った。 参院選に自民公認で出馬を予定している大家敏志県議も出席。麻生氏は「参院選を自民
「昨年秋に選挙をやっていたら、こんなに大負けすることはなかった」。麻生太郎首相は9日、官邸で海洋政策研究財団の秋山昌広会長と会談した際、自民党惨敗に終わった衆院選をこう振り返った。 首相は昨年9月の就任直後に衆院解散を検討していたが、世界的な経済危機発生を受け「政局より政策」と、結果的に今年7月まで解散を先送りした。 ただ、解散より景気対策を優先したことに後悔はないようで「昨秋に選挙をしていたら、これだけの経済対策はできなかった。そのへんのことは、民主党でも分かっている人はいる」とも指摘したという。(共同) [2009年9月9日19時39分]
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