![最近の『なんかいい感じの邦画』はこういう字体のタイトル表記が多い?→“サブカルのチョロい化”なのでは?→様々な意見が集まる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d5604537baebc7b54cb8df4fd59083c0beef1ec0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.togetter.com%2Fogp2%2Fde7b066f4cb6949d7062569146217741-1200x630.png)
前回に引き続き、アカウントプランニングのお話を。おさらいになりますが、アカウントプランニングとは、消費者の意識や行動を深く理解し、それを広告開発に活かすプロセスで、戦略論的には、消費者の「深層心理」を重視したところにポイントがありました。前回は主にアカウントプランニングの歴史を、そして今回はコンシューマーインサイト、クリエイティブブリーフといった大切な構成要素について、できるだけ実践的な視点で書いてみます。 コンシューマーインサイトとは「人を動かす心のツボ」 コンシューマーインサイトとは何か?100人いれば100通りの定義があるでしょうが、一番オーソドックスなのは「人を動かす心のツボ」という表現ではないかと思います。では、なぜインサイトが重要なのか。その前提には、今のマーケティングを取り巻く、次のような環境認識があります。 つまり、消費意欲が減退しているし、商品の差別化も難しい、なにより広
2016年12月、森岡毅氏のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)退職のニュースは新聞各紙で報じられた。 ・USJ森岡執行役員退任へ ハリポタ手がけ回復の立役者:朝日新聞デジタル 彼の在籍した6年半で、USJは入場者数が倍増。ある月には、3倍の商圏人口を陣取る東京ディズニーランドを上回る集客があったという。 この期間、USJはいくつもの革新的な企画を打ち出してきた。実際にホグワーツ城を中心としたエリア『ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター』(2014年)や、「生存率0.003%」という異例の難しさのアトラクション『バイオハザード・ザ・リアル3』(2015年)、最近では「SUPER NINTENDO WORLD」の新設の発表など、森岡氏のもとでUSJは数々のコンテンツを大胆に調理してテーマパークに落とし込んでいったのである。 今回のインタビューは、そんな森岡氏の退職直前に話
フォーカスするためには、たぶんどうやってフォーカスするか(前回)に加えて、何にフォーカスするかを決める必要があって、今回は後者、つまり「フォーカスポイントを決める」方の話です。 スタートアップの初期は Y Combinator 的に言うところの Do things that don’t scale (スケールしないことをしよう)をはじめとした明確なフォーカスポイントがあると思います。ただ次第に自分たちでフォーカスポイントを決めなければいけなくなってきて、そのときにどのようにフォーカス先を意思決定すれば良いのか、どうすれば良い意思決定ができるのか、という問いが出てきて、その際に方法論の必要性が生じます。 そこで意思決定の方法論を検討するのですが、スタートアップのような情報不足や資源の制約下では、ゲーム理論をはじめとしたいわゆる規範的な normative 意思決定理論よりは、行動経済学や認知
『シン・ゴジラ』がついに興行収入60億円を達成!この週末で『シン・ゴジラ』の興行収入が60億円を超えた。先の週末53億に達し、今年の日本映画の成績トップに躍り出たばかりだったがさらに大台に乗った形だ。今年最大のヒットと思われた『信長協奏曲』を超えたのはすごい。あちらは46億円で、これも相当な数字なのだが、『シン・ゴジラ』はこの勢いなら70億に届くのではないか。 公開二日目の劇場で、終了後パンフに列をなす観客。あっという間に売り切れた私もつい三回見てしまい、さすがに三回目は終了後に冷静に周囲を見回す余裕ができた。その時にはっきり気づいたのだが、『シン・ゴジラ』は終わると誰も彼もが話し出す。しかもやや興奮気味に。見終わると何かを言葉にせずにいられない強烈な何かを持っているのだろう。類いまれなヒットはこの口コミパワーがもたらしたと思われる。そのことをなんとかデータで裏打ちできないものかと考えた。
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