﹁さっきまで動いていたのが食材に﹂。セミやケムシといった昆虫を味わうイベントが、名古屋市内で9月に開かれた。食糧難を救う手段として注目される﹁昆虫食﹂。数多くの﹁なごやめし﹂を生んだ名古屋で、新たな料理が生まれるかも。私も参加した。 くねくね元気な姿に… ﹁第4回セミ会in名古屋ケムシ編﹂に集まったのは9~58歳の男女12人。主催する國枝彩帆︵くにえだあやほ︶さん︵27︶と西川健一郎さん︵26︶がSNSなどで呼びかけた。 今回のメイン食材は、ガの一種、モンクロシャチホコの幼虫︵通称サクラケムシ︶。その名の通り、桜の葉を食べて育ち、羽化する前の秋が﹁旬﹂の﹁比較的メジャーな食材﹂︵國枝さん︶だ。あらかじめ捕まえて冷凍していた約300グラムに加え、愛知県内の河川敷でこの日、捕まえたばかりの﹁朝採りケムシ﹂が約15匹。くねくね動く元気な姿に、皆のテンションも上がる。 ほかの食材は、8月に公園で採