富士通研究所は5月7日、カラー電子ペーパーの性能を﹁世界最高水準﹂に向上させたと発表した。パネル構造と画面の書き換え方式を大幅に見直し、コントラスト比を従来の3倍に、画面書き換えスピードを同2倍に向上。10月に富士通フロンテックで製品化し、携帯情報機器や広告表示端末などへの応用を進める。 カラー電子ペーパーは、富士通フロンテックが携帯情報端末﹁FLEPia﹂︵フレッピア︶で製品化しているが、明るさ・コントラスト比の向上と書き換えの高速化の両立が難しかったという。 新技術では、光をより多く反射できる新液晶材料を採用したほか、表示パネルの開口率を拡大し、明るさを従来の約1.3倍に改善。黒表示時の入射光の散乱による余分な反射を抑制するパネル構造で、コントラスト比を7‥1に高めた。新開発の駆動制御法を採用し、1024×768ピクセルの画面を0.7秒で書き換えられるようにした。
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