1カ月間に本を1冊も読まない人は23.7%――。読書推進活動をしている財団法人・出版文化産業振興財団︵JPIC︶が、来年の国民読書年を前に行った﹁読書実態と意識に関する調査﹂で、そんな実態が明らかになった。 全国の20代から60代の人を対象にインターネット調査を実施。1550人から回答を得た。1カ月に読む本の冊数は﹁1冊﹂が最多の29.2%。﹁5冊以上読む﹂と答えた人は10%だった。﹁0冊﹂と答えた人が多いのは30代で、この世代の27.4%にのぼった。﹁3冊以上読む﹂と答えた人は60代が最も多く、32.2%いた。 ﹁0冊﹂と答えた人に理由を聞くと、30%の人が﹁仕事、家事、勉強が忙しくて時間がない﹂と答えた。20.2%の人が﹁読みたい本がない、何を読んでいいか分からない﹂、15.8%の人が﹁読まなくても不便はない﹂。 調査では、子どものころの読書体験が読書冊数に大きな影響を与えている