東京都内の公立小の新任女性教員が2006年、自殺した。心を病んだ末の死だった。これが先月、東京地裁に「公務災害」と認められた。保護者対応や職場の支援不足などが女性を追い詰めたと、判決は断じた。しかし、心を病む教員は減っておらず、専門家は研修などの対策を促す。 「泣きそうになる毎日だけど。。。。でも私こんな気分になるために一生懸命教師を目指したんやないんに…おかしいね」。母親にこんなメールを送ってしばらく経ってから、25歳の女性教員は自殺を図った。06年10月のことだ。女性は同年12月に亡くなった。 その後、うつ病を患っていた女性の自殺を公務災害としない処分を決めた地方公務員災害補償基金(本部・東京)に対し、両親が処分取り消しを求めて提訴。東京地裁は今年2月、「自殺は公務が原因」として処分を取り消す判決を言い渡した。 判決によると、女性は06年4月、初めて赴任した学校で2年生を担任。5月、あ
1億総活躍国民会議に出席するため首相官邸に入るタレントの菊池桃子さん=東京・永田町 撮影日:2015年10月29日 | 時事通信社 菊池桃子さん「PTAは任意」 発言に広がる共感なぜ? 学校のPTAは、入っても入らなくてもどっちでもいいはずなのに、全員参加の雰囲気がある――。先月、タレントの菊池桃子さんのこんな趣旨の発言が、ネット上で話題になった。活動するもしないも個人の自由のはずなのに、なぜPTAの世界ではそれが難しいのか。 ■共感の投稿相次ぐ 菊池桃子さんがメンバーを務める政府の「1億総活躍国民会議」終了後だった。発言は3月25日にあった会議で語った内容を明らかにしたものだ。ネット上で注目され、ツイッターには「よく言ってくれた」「正論だ」など共感するコメントが相次いだ。 菊池さんの発言に反響があったのは、PTAが一般的には「事実上の強制加入」だからだ。子どもが入学すると、入会するかどう
■具体的で専門的な検討の段階へ全国の学校で組体操による事故が多発している件について、2月24日、超党派の議員連盟が、組体操の安全対策に関する要望を、馳浩文部科学大臣に申し入れた。 同時に、いくつかの自治体では、規制や全面廃止の決定が下されている。今日、組体操問題は一気に、「具体的で専門的な検討の段階」へと入った感がある。もはや「組体操に賛成/反対?」「10段は危険」といった議論は、周回遅れである。 ■「全面廃止」からの脱却このところ、いくつかの教育委員会から提示されている2016年度以降の安全策は、大きくわけて2つある。一つが「全面廃止」で、もう一つが「段数制限」である。 「全面廃止」は、2月に入ってからの新しい動きである。大阪市はピラミッドとタワーの禁止を発表し、千葉県の流山市、柏市、野田市は相次いで全国初の組体操そのものの全面廃止にまで踏み込んだ。 前回の記事(「組体操の『全廃』から教
学校の教職員による性的な嫌がらせ「スクールセクハラ」が深刻化している。わいせつな行為で懲戒処分や訓告を受けた公立学校の教職員は2013年度、初めて全国で200人を超えた。私立学校は含まれず、「氷山の一角」だ。 「俺に見放されたら、お前は終わるぞ」 「そんなにベタベタ触らないでください!」 数年前、都内の高校に通っていた20代の女性は初めて、その男性教諭に強い口調で抗議した。この教諭は授業中、女性の肩をもんだり頭をなでたり、ほおや足を触ったりしてきた。 その様子は、他の生徒も目撃していたが、教諭は気にしていないように見えた。女性は「これってセクハラじゃないの?」と迷いながら、受験への影響も考え、耐えていたという。 だが、この日は我慢できなかった。教諭が女性の机に近づいてきて、制服のブラウスの中に手を入れ、背中を触ってきたのだ。女性が抗議すると、教諭はこう言った。「俺に見放されたら、お前は終わ
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