■﹁LRT﹂と呼べる条件とは 都市交通としてLRT(Light Rail Transit)が注目されて久しいが、欧米における事情が紹介される一方、その定義については、まだ広く定着するに至ってはいない。メディアでは﹁進化型路面電車﹂などと紹介され、この記事でも述べる広島電鉄の事例のように、たしかに既存の路面電車の改良によってLRT化が進められるケースは多い。ただ、﹁路面を走る﹂ことが必須条件のように思われるのは、正しくはない。 広島電鉄の最新型LRV(超低床式電車)5200形。愛称は﹁グリーンムーバー・エイペックス﹂ 鉄道はサービスを提供する地域の実情に合わせて形態を変えるもの。大都市圏で10両編成以上の長大な列車が走るのも、ローカル私鉄で1両だけの列車が走るのも、鉄道の一断面だ。 LRTは路面電車と同様、一般的な鉄道とバスの間を埋める﹁中量輸送機関﹂であるという認識では一致するところである
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