古くから日本の営業スタイルは営業員の根性論と精神論がベースにあった。努力をすれば必ず報われるとする風潮が普通にあった。これは、日本独特の文化である。 この文化論は二分できる。 一つは、努力をすること、頑張ることが大事で結果は二の次であるという考え方である。この風潮は、いまの時代にも生き生きと残っている。頑張ればいつかは成果が出る、だからあきらめずに頑張らなければいけない---。この思想は﹁心さえ真の道を歩みなば、祈らんとても神は守らん﹂とする日本民族の土着的な生き方にまで行き着く。 もう一つは、結果がすべてで、途中︵プロセス︶は問わないとする考え方である。この考え方は戦争から生まれている。いわば軍隊調で、﹁何が何でも勝て! プロセスは問わない﹂というのである。 表現方法はまったく二分されてはいるが、根っこの部分を見つめると一つになってしまう。それは、いずれもプロセスを無視していることである
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