当地でもFluA(+)患者が増加中です。底の見えそうな検査キット数をにらみながら、診療を行っています。ちょっと前に偽陰性リスクの話をしましたが、それに関連する話題が日本感染症学会から緊急提言「一般医療機関における新型インフルエンザへの対応について」(第2版)として出てきました。感染症学会の提言ですから、これは軽視できません。 感染症学会では新型インフルエンザを 新型インフルエンザS-OIVは「弱毒」ではありません こうしています。その上で、 近い過去に人類が経験した(当時の)新型インフルエンザであるいわゆるアジアかぜや香港かぜの出現当時と同じようなレベルの重症度であると考えなければなりません。 細かい説明は煩雑なので省略しますが、季節性のインフルエンザと同様に見なすのは危険としています。危険であるのに日本では死亡率が低めである理由として、 ほぼ全例で直ちに抗インフルエンザ薬による効果的な治
東京都内で23日に開かれた日本小児科学会の新型インフルエンザ緊急フォーラムで、季節性に比べ年齢の高い小児の脳症が多く発生していることが報告された。同学会は学会内に対策室を設け、重症例の把握に乗り出す。 同学会によると、季節性インフルエンザの場合、脳症は2~4歳に多い。しかし、23日までに判明した新型インフルエンザでは、小児の脳症20例のうち、患者が最も多いのは7歳で、10歳以上も約4分の1を占めた。脳症患者の約2割に、ぜんそくの持病があった。 14例あった重症肺炎(ARDS)では、5例でぜんそくの持病があった。都内の病院は、季節性では少ない呼吸障害の入院患者が、新型では8割以上を占めたと報告した。 全国で最も早く流行した沖縄県の県立南部医療センター・こども医療センター(南風原町)は、ピーク時の1週間に5人の小児が肺炎や脳症の疑い、心筋炎などで相次いで入院。小児用集中治療室が満員になり
幼い子を襲い、発症すると救命が難しいインフルエンザ脳症の新ガイドラインを厚生労働省研究班がまとめた。最新の治療のほか、異常行動の例や症状の分類などを詳細にし、見逃しを防ぐ工夫を凝らした。患者への対応にとどまらず、脳症で子を失った親への調査に基づいて、家族へのケアのあり方を詳しく掲載しているのが大きな特徴だ。 前日まで元気だった子が突然意識障害に陥る病気で、死亡もまれではない。通常のインフルエンザでは、脳症は年間100〜200人が発症し、うち9%が死亡すると推計されている。命は助かっても脳の障害が残ることもある。新型での脳症発症率はまだ分かっていないが、研究班によるとすでに全国で少なくとも10人が発症している。秋以降の流行拡大で急増する懸念がある。 ガイドラインは「父を『お姉ちゃん』という」「話そうとするが言葉が出ない」「理由もなく『こわい!』と叫ぶ」など、脳症の早期診断に重要な異常行動
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