はてさて面妖な展開になってきた。仁川アジア大会で、韓国人記者のカメラを盗んだとして略式起訴され、日本選手団から追放された競泳の冨田尚弥選手が、﹁潔白﹂を訴える記者会見を開くという。 ▼﹁事件﹂は9月25日、アジア大会の競泳会場で起きた。冨田選手は容疑を認め、被害者とは示談も成立した。日本水泳連盟は、選手登録を1年半停止する処分を下し、一件落着したはずだった。 ▼1カ月以上もたってから潔白を主張するなら、なぜ捜査段階でそう言わなかったのか。弁護士は、﹁容疑を認めないと出国させない、と韓国当局に言われたようだ。不安があって認めてしまったようだ﹂と言う。 ▼いまの韓国では、さもありなん、と思わせる素地はある。セウォル号沈没時の﹁空白の7時間﹂を扱ったネットのコラムが、朴槿恵大統領の逆鱗︵げきりん︶に触れ、小紙前ソウル支局長が名誉毀損︵きそん︶で起訴される前、取り調べに当たった検察官はしきりに﹁謝
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