︵文字数制限にかかるようなので、前後に分けて挙げます。︶ 前置き 第8回横浜トリエンナーレ﹁野草‥いま、ここで生きてる﹂がこの土日で終わります。私も見に行って、なかなか面白く思いました。ところが友人によると、SNSでは批判の声が多いそうですね。あまりそういうものは見ないようにしているのですが、友人がその場で例を見せてくれたので、ついいくつか読んでしまいました。そのときの感想は、ひとことで言うと﹁批判者の言うことにもわかる点はある。でもキュレーターはそれなりによくやっていたと思うし、今回が最悪だとか、他の回に比べてどんどん悪くなっているとか、そんな気はしない﹂ということでした。そこで友人といろいろのことを話し合ったのですが、今はそれを思い出しながらこの文を書いています。 今回の展覧会には魯迅の﹃野草﹄という短編集が深く関わっていますが、魯迅は﹁おおむね、折にふれてのささやかな感想を述べたに過
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