東京都の児童養護施設で暮らす高校2年の男子生徒︵17︶が携帯電話の契約をNTTドコモに申し出たところ、親などの法定代理人の同意が確認できないとして拒否されていることがわかった。この高校生は虐待が理由で裁判所の命令で親と分離されており、親の同意をとるのは不可能な状態だ。施設長︵58︶は﹁貯金通帳や旅券の発行、住民票の異動、住宅の賃貸など多くの場合は、経験上、施設長が保証人、保護者代行として認めてもらっている。﹃タイガーマスク運動﹄が盛り上がる中、企業としてもできることを考えてほしい﹂と話している。 この高校生はガソリンスタンドなどでアルバイトをして金をため、昨年暮れ、施設長とともに近くの店舗で携帯電話の購入申し込みをした。しかし、﹁施設長の同意では受け付けられない﹂と拒否された。施設長が同社に改善を求める申入書を2度送付したが、事態は変わっていない。 NTTドコモ広報部は﹁民法上、未成年