2019年4月下旬のある日。魚類研究者の友人を通じて、高知県の桂浜水族館から奇妙な依頼が舞い込んだ。 『カクレイワガニ』というカニを展示したいから、なんとしても5月1日までに捕まえてほしいというのだ。 いいけど…なんで?わりと小さくて地味めなカニなんだけど………。 ……あっ。カク『令和』ガニってことか!!! 突如脚光を浴びるマイナークラブ しょ、しょしょしょ、しょーもな!!! と思いましたよ、正直。でもそういうの嫌いじゃないよね、正直。 というわけで依頼を引き受けることに。 カクレイワガニは沖縄や高知など暖かい地方の海岸林でよく見られる カクレイワガニは主に陸上で生活する南方系のカニで、図鑑やネット上には「海岸に見られる」と書かれていることが多い。 ただ、海岸は海岸でも波しぶきや塩分を含んだ潮風がダイレクトに吹きつけるような場所にはあまりいない。 その一枚後ろと言うか、砂浜や磯の奥に広がる
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