友達は多ければ多い方がいいと、子どもの頃は思っていたが、最近は、量より質だと思うようになった。SNSの発達で、一度きりしか会ったことない人でさえ﹁友達﹂に認定され、学生の時にはよく会っていてもここ数年会っていない﹁旧友﹂とも何となく会っている感覚になる。繋がっていることは決して悪だとは思わないけれど、果たしてこの﹁友達﹂の中にどれぐらい、いまの私のことを考えてくれている/思ってくれている人がいて、反対に、今の私はこの﹁友達﹂の中のどれぐらいの人のことを考え/思っているのだろう。時々、ふと寂しさを覚える。 昨年秋、福井に行った。大学のサークルの同期、女子5人組で、1泊2日の弾丸旅行である。 兵庫、大阪、神奈川、東京と住む場所もバラバラで、金融、メーカー、広告、芸能、そしてフリーのライターと、職業も全然違う。だけれど、仕事に対する取り組み方とか、人生の楽しみ方とか、そういう哲学的な部分で共通項
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