イタリア生まれの魚料理、アクアパッツァ。 イタリア語で﹁狂った水﹂という意味のナポリ料理です。この料理、他のイタリア料理と同様に起源が不確かな料理です。漁師さんが海水を使って魚を煮込んだことに由来する、と説明されたり︵塩水だと塩っぱすぎると思いますが︶します。語源としてはもともと﹁狂った水﹂はトスカーナでワインを地主に納めてしまった後、残った茎や種、絞りかすを水で延ばして発酵させた粗悪なワインを指す言葉だったそう。 アクアパッツァを成立させるのに必要な要素は魚と水。上記の由来を考えればワインは入れたいところですが、酸っぱくなりすぎることがあるので、今回は水だけでさっぱりと仕上げます。魚だけなら水でも充分おいしくつくれます。 このアクアパッツァ。実は本国イタリアではほとんど知られていないマイナー料理。イタリア料理を定義したペッレグリーノ・アルトゥージの﹁イタリア料理大全﹂にも掲載されていない
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