本セッションには、﹃逆転裁判﹄シリーズ初期成歩堂三部作や﹃大逆転裁判﹄シリーズを手掛ける巧舟氏が登壇し、これらのタイトルのシナリオやトリックの作りかたを解説した。 まず、巧舟氏は﹃逆転裁判﹄シリーズの一貫したテーマとなっている、“本格ミステリ”について説明。巧氏によると、ミステリー=謎には、サスペンスと本格ミステリの2種類が存在するのだという。このふたつには明確な違いがあり、サスペンスは、謎に対する興味が推進力となって読者をひっぱる物語のこと。一方、本格ミステリは、謎が論理的に解明される過程が主眼となる物語のことを指し、﹃逆転裁判﹄や﹃大逆転裁判﹄はこちらに該当する。 また、“論理的”という部分について、﹁作者と読者のあいだにルールがありさえすれば、どんな世界でも成立するのが本格ミステリです﹂と巧氏は語る。実際に﹃逆転裁判﹄シリーズには、綾里真宵という霊媒師のキャラクターが登場することから
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