1月31日は川勝正幸の命日である。 川勝さんとは古い。 最初がいつだったか、ラジカル・ガジベリビンバ・システムというユニットで僕が舞台をやっていた頃、座り客で満員のラフォーレ原宿で誰かが勝手に立ち上がり、﹁もうちょっと詰めましょう。さあ、よいしょ!﹂などとやっていると楽屋で聞いた折だろうか。 もちろんそれが、いつも最前列で僕たちを見ている川勝さんだったのだが、しかしその詰め方はワハハ本舗がやっているのを覚えたとのちに本人が言っていた気もして、さらに作・演出の宮沢章夫さんが当の僕らの楽屋でそのことまで言及していたようにも思うから、そうなるとすでに川勝さんはおぼろげながら知られていたことになる。 あの頃、僕はVOWという雑誌にちょくちょく載せられていて、編集者の渡辺タスク氏の顔を見知っていた。でもって、川勝さんは元いた広告事務所をやめてタスクさんと、今は亡き放送作家・加藤芳一とすでにトーテムポ
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