東浩紀のカール・シュミット読解は誤読が多いとずっと思っていた。 例によって速記者が正しければだが、 http://d.hatena.ne.jp/nitar/20081205/p1 カール・シュミット﹃政治的なものの概念﹄を何回か取り上げた 何を言っているか 政治は友と敵を分けることだ 友と敵を分けることが政治 誰かが自分の存在を抹殺するかもしれないから相手を抹殺 精神的な意味でも隠喩でもない ﹁政治は友と敵を分けることだ﹂とはシュミットは言っていない。 政治的なものは、特有の意味で、政治的な行動がすべてそこに帰着しうるような、それに固有の究極的な区別のなかに求められなければいけない。 (﹃政治的なものの概念﹄p14) カール・シュミットにとって﹁政治﹂とは、﹁道徳﹂や﹁経済﹂とははっきりと分けられなければいけない、﹁友﹂と﹁敵﹂の区別において見出されるものなのである。それは具体的・存在論的