今年の夏も土用の丑の日を中心に多くの飲食店やスーパーマーケットがウナギのかば焼きを販売している。一方で、ヨーロッパウナギやニホンウナギは絶滅危惧種であり、国内で流通するウナギの5~7割がIUU(違法・無報告・無規制)漁業由来と言われている。いま水産庁が検討中の「水産流通適正化法」の対象魚種にウナギが入れば、この状況を変えられる可能性が高い。(オルタナ編集委員=瀬戸内千代) 水産庁は、科学的な資源管理に基づく持続可能な漁業を目指し、2020年に漁業法を大幅に改正した。その一環として公布された水産流通適正化法では、適正な漁業を脅かすIUU漁業由来の水産物を市場から締め出すべく国内流通と輸入それぞれのトレーサビリティを強化する。 詳細は年内に決まる予定で、5月から水産庁が有識者らと検討を重ねている。この検討会にはマルハニチロやイトーヨーカ堂も参加している。 IUU漁業は、違法(Illegal)・
水産総合研究センター(現・水産研究・教育機構)は2010年4月8日、ウナギを人工的にふ化させて親に育ててから卵を取り出し、さらにふ化させて2代目をつくる「完全養殖」に世界で初めて成功したと発表した。02年に水産庁養殖研究所(当時)が人工授精の卵から稚魚(シラスウナギ)に育てることに成功。成長した稚魚にホルモン注射を繰り返して成熟させ、人工授精した卵からさらに稚魚を育てた。日
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