行きつけの﹁道場﹂ 知られざる猛者たち ゴールデンウィークに大阪へ 今年2月、強豪ひしめく格闘ゲームの世界大会で、無名のパキスタンの若者が﹁番狂わせ﹂の優勝を果たした。さらに業界を騒然とさせたのは優勝後に放った一言。﹁パキスタンには強い選手が、まだまだいる﹂。まるで漫画のような展開。真偽を確かめるため訪れた現地で待っていたのは﹁ラホールの強心臓﹂﹁コンボの魔術師﹂﹁青シャツの神童﹂などの猛者たちだった……。ネットゲームの時代、わざわざゲーセンに通う理由。宗教指導者に﹁がん見﹂されながら腕を磨くそこはまさに﹁虎の穴﹂。パキスタンでいったい何が起きているのか。真相を探った。︵朝日新聞イスラマバード支局長・乗京真知︶ 行きつけの﹁道場﹂1千万人超が暮らすパキスタン東部ラホール。砂ぼこりが舞う大通りを2人乗りのバイクが競うように走り抜けていく。流行をいち早く取り入れる学生や商魂たくましい起業家が