イスラエル政府は、3日、﹁地上軍をガザとイスラエルとの境界まで引き下げた﹂、と発表。だが、ガザ南部ラファでは、凄まじい攻撃が繰り返され、筆者も近づくに近づけない状況であった。ラファに近いハンユニスの病院には、次から次へと負傷した人々が運び込まれてきた。 ラファから搬送されたマフムードくん︵奥︶とハニンちゃん︵手前︶。ガザ南部の街ハンユニス。イスラエル政府の﹁地上軍撤退﹂報道とは裏腹に、この街のナセル病院には、隣町のラファからの負傷者が緊急搬送されてくる。写真の少年マフムード・アルグーリくん︵10歳︶と、ハニン・アルグーリちゃん︵4歳︶は、3日の朝、イスラエル軍の攻撃を自宅に受け、緊急搬送されてきた。中東の家庭は往々にして大家族であるが、アルグーリ家は17人の内、マフムードくんら3人が負傷、彼らの両親や祖父母など12人が死亡、2人が行方不明、と悲惨すぎる被害を被った。マフムードくんの親族は、