電子書籍のフォーマットとデバイス まずはじめに,モデレーターの馮氏から「フォーマット問題」が提議された。 日本で電子書籍がいまひとつ普及しない要因としてフォーマットの乱立が挙げられるが,いまコンテンツを制作している現場ではどのように選択されているのだろうか。ケータイ向けのコミックやライトノベルの電子書籍を10年にわたって制作してきた暁印刷の舘崎氏は「XMDFと.bookが圧倒的に多い」と語る。 「携帯電話ではどうしてもXMDFになる。.bookは,ここ1~2年で増えてきたスマートフォン向けの文字モノのコンテンツに対応できるので使い勝手がよい」という。ただし「今後はEPUBも増えてくるので柔軟に対応していきたい」とした。 また,携帯電話,スマートフォン,タブレットといった大きさや機能が異なるマルチデバイスへの対応も求められる。女性向けファッション雑誌のデザイン制作からiアプリまで手がけ
求められるeBookの世界標準 ePUB とはIDPF(International Digital Publishing Forum)という電子書籍(eBook)標準化団体の推進するファイルフォーマット規格です。 人々が本をeBook として当たり前のように読む時代になり、そのフォーマットがばらばらであったなら、読者としても、作者・出版社としても混乱が生じることは明らかです。今日に至るまで、このような混乱はなかったわけではありませんが、むしろ黎明期の市場開拓を担ってきたeBook のデバイス(端末)メーカーや、そのデバイスと深く絡んだ書店の主導するマーケティングに圧倒されて、問題が隠されてきた傾向があります。電子出版は、まだまだ市場の未成熟な時代の中にあったわけです。 2007 年末に米国で導入されたアマゾンのKindle は着実に浸透し、電子出版の意味を人々に強く印象づけました。アマゾン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く