このエントリは SmartHR Advent Calendar 2023の21日目の記事です。 Railsのバージョンを上げる作業は、単に新しいバージョンのgemをインストールするだけでは終わりません。Railsの新しいバージョンに沿った設定項目を確認し、適宜適用していく必要があります。もちろん必ずしもすべての設定を最新にしなければならないわけではありませんが、Railsの新しい設定というのは基本的にそうすることにメリットがあるから作られているわけで、特別な理由がなければ最新の状態にしておきたいものです。 みなさんのRailsアプリケーションのconfig/application.rb には次のような設定があるはずです。 config.load_defaults 6.1 このコードサンプルは引数が6.1なので、Rails6.1デフォルトの設定を適用していることを示しています。これを7.0に
私たちは Ruby on Rails の主要なマルチテナントライブラリ apartment を使ってサービスを提供しています。 Ruby のバージョンを 3.1 系から 3.2 系に上げたときに CSV ファイルを処理する部分でこのテナントの切り替えが意図通りに動作しませんでした。 この事象が興味深かったので共有します。 現在はこの事象に対応済で、私たちの環境は Ruby3.2 系で動作しています。 apartment ではマルチテナント対応部分をほとんど吸収してくれるので、アプリケーションのコードのほうにはあまりマルチテナント特有の処理が出てこず、個別処理のコードに集中できるメリットがあります。 事象が発生したコードは以下のような形式でした。 CSV.parse(filename, headers: true, header_converters: ->(header) { curren
こんにちは、タイミー開発プラットフォームチームで業務委託として働いている宮城です。 タイミーはリリースから4年が経過したプロダクトで、2022年の前半から一部領域でGraphQLを利用し始め現在導入を進めています。 本記事では、GraphQLをプロダクトに導入する上で判断に迷った箇所や課題に対して、タイミーでの意思決定とその理由を紹介します。参考にしていただければ幸いです。 GraphQLの選定理由についてはこの記事では触れませんが、CTOの@kameike が以下のイベントで詳しく紹介する予定です。まだ参加申し込みは可能ですので、興味がある方はぜひ合わせてご覧ください。 timeedev.connpass.com なお、本記事のタイトルはソウゾウさんの以下の記事にインスパイアされています。 engineering.mercari.com GraphQLの「Getting Startedの
Railsアプリを構築しようとするときにbuildエラーになるライブラリの代表にlibv8、mini_racerなどが上げられると思います。(個人的感覚) 毎回gemを最新化することでなんとなく解決していたのですが、これではその場凌ぎしかなく応用が効きません。 しっかり理解しておく必要があると思ったので、libv8周りのことを調べてみました。 そもそもv8とは GoogleのオープンソースハイパフォーマンスJavaScriptエンジンです v8.dev libv8とは v8ランタイムのソースとバイナリが格納されたgemです linux,os x, windowsプラットフォームにおける様々なCPUにサポートしています libv8のバージョンによってサポートされているCPUが異なるので、適切なバージョンを使用する必要があります そのためよくbuild時にエラーが起こりがち github.co
ピクシブには数多くのRails製プロダクトがあり、それらを各チームで開発しています。 各チームでの知見や悩み事を共有するRails系サービス互助会というものもありますが、今回はRailsアプリケーションを健康に保つための取り組みであるRailsプロダクト健康診断について、対談形式でご紹介します。 トーカー紹介 なぜRailsプロダクト健康診断をやることになったのか "健康診断"で行っていること igaigaさんからみた効果や所感 弊社プロダクトメンバーからみた効果や所感 「お客様の声」 この先の発展の展望 最後に トーカー紹介 nino マンガプロダクト領域のテックリードをしているninoです。 技術的には主にバックエンドを担当しています。Palcyの立ち上げやpixivコミックの開発に関わり、現在はpixivのマンガで面白いことをやっています。最近POからこういう記事がでましたが、他にも
RubyGemsの運営元が「Ruby Shield」を発表。RubyとRailsへのサプライチェーン攻撃への対策としてShopifyが4年で100万ドル(約1億3000万円)を提供 Ruby言語用のパッケージであるGemのホスティングサービス「RubyGems.org」を運営するRuby Centralは、RubyやRailsに対するサプライチェーン攻撃への対応を行うプロジェクト「Ruby Shield」を開始すると発表しました。 Today we’re excited to announce Ruby Shield This new initiative in partnership with @ShopifyEng will support open-source and enable us to take on new security-focused projects to bet
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