ペット業界最大手のクーアンドリクで顧客トラブルが続発している。元凶は﹁大量生産﹂﹁利益﹂ありきの凄絶な繁殖現場にあるという。客たちが体験した不条理とは。そして元従業員が告発した、過酷な環境で生まれくる犬猫の運命と、会社の“動物愛護”意識とは。 *** ︻写真を見る︼4日で死んでしまったミックス犬 引き渡し2日後に病院に行くと﹁瀕死の状態﹂と告げられたという 店内は温かなカントリー調のデザインで統一され、かわいらしい犬猫のイラストがあちこちを飾る。店構えは大きく、1階は猫と触れ合えるカフェと動物病院の診察室。2階に上がると、多種多様なペット用品とともに20匹ほどの子犬・子猫が展示されていた。 東京近県の幹線道路沿いに立つ、ペットショップ最大手﹁Coo&RIKU﹂︵クーアンドリク、以下クーリクと表記︶の店内。巻き毛が特徴的なラパーマという品種の子猫の前で足を止めていると、女性店員が声をかけてき